事件の容疑者と聞くと、逮捕され拘留されて警察や検察の取り調べを受けるものと思っている人は多いと思います。実際、ニュースなどで報道される事件は逮捕、起訴という言葉が並び、何日間の交流という言葉も耳にするので、一般的には必ず拘留されるものだと思っている人も多いでしょう。しかし、実は病院や自宅にいたまま取り調べられる事件もあるのです。在宅事件といわれるものです。
これは、事件の重大さや容疑者の逃亡の可能性の是非などにより判断されますが、一般的に書類送検といわれているものに当たります。これは警察が取り調べた後検察庁に送検する際に、身柄を拘束するか、拘束せずに書類のみを送るかを判断するからです。書類送検の場合には、本人が逃亡の恐れが無く、また犯罪の程度も軽微であることが条件となります。しかし、決して犯罪が許されたわけではなく、あくまでも取調べの手続きの簡素化のためなのです。


検察は書類の内容に従い、本人に再度取調べを行います。取調べの過程で検察が拘留したほうが良いと判断し裁判所に申請し許可があった場合には、勾留状が裁判所から発行され拘留されることもあります。この過程を経て検察は起訴か不起訴かを判断します。起訴された場合には裁判所の審判があり、無罪か有罪かが確定するのです。
このように、犯罪で逮捕されるものが全て拘留されるのではなく、病院や自宅にいたまま取り調べることができるのです。